犬のしつけ方

犬の里親になる前に必須の3項目を確認!

2017/03/26

犬の里親

犬を飼うにあたって「里親」という選択肢がある事が最近ではごく当たり前になりつつあります。保健所や動物保護団体、個人保護活動家から犬を引き取り、終生飼育する仕組みです。

様々な理由で元の環境を離れ、新しい飼い主を探している犬を引き取り、家族として迎えるには、再度の不幸を繰り返さない為に、引き取りの申し出をする前に確認すべき3つの項目があります。

1. 自身の生活環境と犬の性質が合致しているかどうか

犬を里親として引き取る事を決めた場合、まずインターネットや動物保護団体、各自治体の「保護情報」を検索し、どのような犬が里親探しを行っているかを調べる事でしょう。

多くは、

・小型、中型、大型といったサイズ
・具体的な犬種
・性別
・年齢
・病歴

などを判断材料として、希望にあった犬を探すものです。

しかし、里親募集をしている犬の多くは、

・血統証や出生日のわかる書類がなく、正確な年齢が分からない
・病歴や既往症についての情報がない
・子犬の場合、両親の犬種やサイズが分からず、成長後のサイズが想像出来ない

という事が実状です。

更に、中型、大型犬の場合、以前の飼育環境が室内か屋外かの判断もつきません。つまり、里親として引き取る場合には、あくまでも「現状」での判断が求められるのです。

・年齢や病歴に関わらず終生飼育出来るかどうか
・しつけは一からやり直すつもりで受け入れることができるか
・飼育環境は屋内、屋外いずれで予定しているか

などをしっかりと考える必要があります。

中には、以前の飼い主から離れ、環境が変わる事で想像以上の寂しさ、不安を感じ、新しい飼い主に相当な甘えを見せることもあります。自身の生活スタイルで留守番が多いのか、在宅が多いのかも里親として引き取る犬との相性を決める判断材料にしなければなりません。

2. しつけや世話の程度や将来の懸念材料をクリアできるかどうか

犬を飼う上で一番の心配は「しつけ」についてでしょう。これはペットショップから子犬を購入した場合も里親として成犬を引き取った場合も大差ありません。いずれの場合も共に生活をする環境でのルールを教えなければならないからです。

里親をとして犬を引き取るには、下記のように意外なメリットもあります。

・しつけの理解度が早い
・ある程度基本のしつけが出来ている場合がある
・甘噛みなど子犬特有の手間がかからない

などです。

世間一般では「成犬になってからしつけをするのは難しい」「しつけは子犬のうちでなければ間に合わない」とも言われていますが、実際には「犬は順応性が高く、大人になってからもしつけ直しの出来る動物」だという事が証明されています。

つまり、ペットショップで購入した生後間もない子犬は人間の赤ちゃん程度の言語理解力ですが、里親として引き取った成犬は人間の7,8歳程度の理解力があります。その為、飼い主の意図する事をスムーズに理解し、行動出来るのです。

ただし、生活環境、飼い主の接し方でそれまでに見られなかった問題行動が起こる事もあります。マンションなど集合住宅で近隣への騒音が心配な場合は「ダックス」「ビーグル」といった声が太く、大きく、吠えた時に響きやすい性質を持っている犬は候補から外すほうがよいでしょう。

3. 経済的な負担、住宅環境などの環境が整っているか

里親を探している犬のうち、保護施設での滞在期間が長くなりがちな犬の多くは中型犬や大型犬です。小型犬は比較的早期に里親が見つかり、譲渡されていきます。

中、大型犬の場合、

・受け入れ可能な家庭が限られている
・散歩など運動量が多い
・餌や医療費など経済的な負担が大きい

などの理由が挙げられます。

中でも医療費は、引き取りの時点では目立った不調がない場合でも、加齢とともに病気や不調が目立つようになり、場合によっては高額な医療費の負担が生じる事もあります。

また、賃貸住宅の場合、中、大型犬飼育可能な物件が非常に数が少なく、転居も苦労する事でしょう。このように中、大型犬の引き取りには、将来にわたる負担の覚悟と安定した環境が必要になります。癒し効果が高いと人気の大型犬ですが、里親として引き取るにあたっては、十分な検討の上、決断が必要といえるでしょう。

4. 引き取り、譲渡に伴うルールは各団体によって異なります

犬の里親制度が一般的になり、自治体によっては殺処分件数をゼロ件にする事に成功したという事例もあります。各地域で大小さまざまな保護団体が発足し、啓蒙活動も盛んにおこなわれています。

しかし、その一方で、里親として引き取る際のトラブルも目立ち始めています。

その一例は、

・引き取りの際に多額の金銭、寄付品の請求をされた
・引き取り後に持病がある事がわかり、引き取りをキャンセルしたい
・引き取り後に本来の飼い主が判明し、犬を返却するように言われた
・ネットでやり取りをし、実際の犬は写真とは違う犬が届いた

などです。

保護団体の活動は現在すべて民間で行われています。つまり全団体に共通したルールや法的な罰則もありません。里親として引き取りを申し出る際は、きちんと団体の規約、引き取りにあたっての取り決め事項を確認し、不安がある場合は引き取りの見送りを考える必要があります。

おわりに

一時は数十万頭にも達すると言われた犬猫の殺処分件数も現在は大幅に減少傾向にあります。各地に行政が保護施設を建設し、飼育に関する指導や環境の整備も積極的に進められています。

しかし、まだまだ様々な理由から里親を探している犬がたくさんいるのも実情です。犬を飼う時は「里親」という制度もぜひ選択肢の一つとして検討をしてみてください。


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