犬のしつけ方

犬のしつけに必要な首輪、選びかたは?慣れさせる方法は?

2017/03/26

犬 しつけ 首輪

犬には首輪が必要です。首輪とリードを装着しなければ、犬は家から一歩も出ることはできません。しかし、首輪嫌いの犬は少なくありません。散歩のたびに首輪片手に格闘して、楽しいはずの散歩もおっくうになってしまう…そんなお悩みも多いようです。

犬にとって、首輪とは一生のお付き合い。楽しく装着できるようしつけていきましょう。また、様々な種類の首輪、胴輪(ハーネス)の中でどれを選んだらいいか見ていきましょう。

1. 犬に首輪をつける目的は?

①犬の識別のため

首輪に鑑札札やネームプレートをつけておくことは、万が一、飼い主の元を離れ迷い犬になったときにとても重要です。飼い主がわからないまま愛護センターに保護された場合、探し出すまで無事でいてくれるかどうかわからない…ということになってしまいます。また、災害時にも重要になります。

②散歩や外出のため

日本で犬を飼う以上、散歩や外出の際に犬をリードにつなぐことは最低限のマナーです。ドッグラン以外の公共の場所で、ノーリードで過ごせるところはありません。

家から一歩でも外に出る際には必ず首輪か胴輪(ハーネス)を装着した上でリードにつないで出かけます。これは愛犬の安全のためでもあります。興奮や刺激によって車やバイクに向かって飛び出す危険や、何かの理由で人や犬に飛びかかりお互いに怪我をすることを防ぐために必要です。

③しつけのため

しつけの際に、飼い主の意思を伝達する方法として、首輪とリードを使う場合があります。

2. 首輪に慣れるしつけは遊びや日常生活のなかで

首輪が嫌いにならないための準備として

①首を触られることに慣れる
②首輪という物体に慣れる

ことが必要です。

首輪が嫌いになる原因はいろいろあると思いますが、まずは首まわりが犬にとって非常にデリケートな場所だということを忘れないでください。いきなり首を触られたら不快ですし、信頼できない相手に首をつかまれるのは恐怖です。

普段からスキンシップの一部として首のまわりも優しく撫でてあげましょう。首回りを触られるのは気持ちのいいこと、嬉しいことだと思えるようにしつけましょう。

首回りを撫でられることに抵抗がなく、喜んでいるのであれば、その流れで、柔らかい布をそっと首回りに巻くことから始めましょう。最初はごく軽いリボンのようなものがいいと思います。慣れてきたら端を結んで首回りにつけたまま遊んだり、ご飯を食べたりしてみましょう。

首回りの接触に慣らすのと同時に、外出時につける首輪を見せて、慣らしておきましょう。臭いをかがせたり、身体にそっと触れさせたりして「怖くない」ことをわからせてあげましょう。

ただし、ガジガジ噛んでしまったり、引っ張りっこなどは絶対にさせたりしないようにしっかり管理してください。首輪を噛むクセをつけてしまうと今後のしつけに影響します。

首を触られること、首輪自体に慣れたら、遊んでいる最中やくつろいでいるとき、ごはんを食べる前などにそっとつけてあげましょう。このとき大切なのは、素早く、そっとつけることです。

ごそごそ、もたもたしていたり、毛に引っ掛けて痛い思いをさせてしまったりすると、首輪嫌いの原因をつくってしまいます。また飼い主さんが緊張していると、それは犬に伝わり、やはり首輪をつけることが嫌なことだと感じてしまいます。

あらかじめ首輪の構造をよく見て、つけ外しの練習をしっかりしておいてくださいね。

3. 首輪、胴輪(ハーネス)を選ぶポイント

外出時にリードを取り付けるために装着する目的で首輪(あるいは胴輪、ハーネス)を選ぶ場合、選ぶポイントは以下の3つです。

①耐久性
②つけ外しのしやすさ
③肌あたりや重さが犬の負担にならないこと

①耐久性については言わずもがなで、万が一首輪が壊れてリードから離れてしまっては危険ですから、しっかりした物を選ぶと同時に、劣化の具合などを日ごろからチェックしてください。

②つけ外しのしやすさについては、装着時に手間取るとそれが首輪嫌いの原因になることが多いので、つけ外しのしやすさは重要です。在宅時も常につけっぱなしの場合は別ですが、外出時に何気なくさっとつけられることが犬にも飼い主にもストレスになりません。

③肌あたりや重さが犬の負担にならないことは、飼い主さんが考えている以上に犬にとって重要なことかもしれません。首輪や胴輪(ハーネス)はデザインの可愛いものも多く、つい洋服感覚で「見た目の可愛さ」で選んでしまいがちです。

しかし、犬は人間とちがい肌に何も身につけない状態が基本ですから、直接肌に当たる首輪や胴輪(ハーネス)はできれば身につけたくない物なのです。ですから、重すぎたり、肌に擦れてしまったり、肌あたりの悪い硬い素材のもの、じゃらじゃら音がするものなどは避け、愛犬の好みにあったものを選んであげましょう。首輪嫌いにならないためには、不快でないものを選んであげることが、しつけ以前に重要なことです。

気管の弱い犬などには、首への負担を軽減するために胴輪(ハーネス)を使用する場合があります。また飼い主さんの好みにより、特に気管などに問題が無くても首輪ではなく胴輪にしたり、首輪と胴輪を併用したりすることもあります。

胴輪の場合、頭から被るもの、紐が八の字状になっていて足を通すタイプのものがあります。

足を通すタイプのものは床に置いてその上に犬が自分で足を置くか、足を持って通さなければなりません。犬は足を持たれるのが嫌いなので装着が難しいことが多いです。

4. しつけ用に首輪を使う場合

よく「しつけのためには胴輪(ハーネス)ではなく首輪がいい」と言われ、しつけ用の首輪も販売されています。チョークカラー(スリップカラー)、ハーフチョークカラー(マーチンゲールカラー、リミテッドスリップカラー)などの、リード操作で首を絞めることで飼い主の意思を伝えるためにしつけで使用される首輪ですが、散歩用に使用している方も見かけます。

あくまでもしつけ用に限定された使い方をする首輪で、使い方によっては愛犬の健康を損ないますので、しつけに使用する際にはよく勉強してから使用し、また散歩用の首輪とは区別しましょう。

しつけ用の首輪の中には、スパイクカラーと呼ばれる突起のついた首輪(突起が犬の首に食い込む)や、ショックカラーと呼ばれる犬に電気ショックを与えるための首輪などがありますが、これらは健康被害の例も見られ、欧州の一部の国などでは使用を禁止されています。

おわりに

犬を飼ううえで首輪はなくてはならない必需品です。あなたの愛犬が首輪を好きになり、あなたと一緒に出かける散歩やお出かけを存分に楽しめるように、根気よくしつけてあげましょう。

また、着け心地のよい首輪や胴輪(ハーネス)を選ぶことで、愛犬の健康とストレスのない豊かな生活を守ってあげたいですね。あなたの選んだ首輪を愛犬が気に入ってくれますように。


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