犬のしつけ方

犬のしつけはトイレトレーニングからはじまる?

2017/03/26

犬 しつけ トイレトレーニング

室内で犬を飼うことが当たり前となり、トイレトレーニングは犬のしつけの中でも避けて通れない課題となっています。

決まった場所をトイレと認識しやすい猫と違い、マーキングや、居場所を特定させないために様々な場所で用を足す本能を持つ犬に、決められた場所をトイレと教えるためにはとにかく根気が必要です。

これから紹介するトレーニング方法を参考にして、愛犬と一緒に焦らずじっくり取り組んでください。

1. トイレトレーニングで大切なのは犬を叱らないこと

トレーニングを始める前に心に留めてもらいたいことがあります。それは犬が失敗したときに「叱らないこと」です。

犬のトイレトレーニングは、子供のトイレトレーニングと同じだと考えてください。お漏らししたときに叱られたことで、子供はトイレに行くことやオムツを外すことを嫌がるようになり、トイレトレーニングが遅れてしまうことがありますね。

犬も、トイレを失敗したときに叱られると委縮してしまいます。トイレで用を足すことが嫌になってトイレ以外の場所で隠れてするようになることもありますし、場合によっては用を足すこと自体が嫌なこととなりオシッコやウンチを何時間も我慢してしまうこともあります。そうなっては体に悪いですしかわいそうですよね。

肝っ玉母さんになったつもりで、おおおらかに根気よくトレーニングに取り組みましょう。

2. トイレの場所を決める

トイレをどこにするか。トイレのしつけをするとき、飼い主さんが最初に決めなければならないことです。

室内か。庭か。ベランダか。外に出たときか。室内であれば、リビング、廊下、脱衣所、浴室、玄関などのどこに設置するか。

室内に設置する場合、気を付けなければならないのは設置場所の環境です。人目を憚らずどこでも、という犬もいますが、影になった人目につかない場所で落ち着いて…というタイプの犬が多いようです。

部屋の隅、壁ぎわや柱の影、場合によっては段ボールなどで囲いをつくってあげるのもいいかもしれません。犬は寝床を清潔に保つ習性があるので、寝床からなるべく離れたところのほうがトイレと認識しやすいでしょう。

また、エアコンのちょっとした風、空気清浄機の機械音などが気になってしまう子もいます。

愛犬の様子をみながら、落ち着いて用を足せる環境をつくってあげることが、トイレトレーニングを成功に導く第一歩です。

3. トイレシートを使ったトレーニング

室内にトイレを設置した場合、トイレシートを使ってトレーニングするのが一般的です。

犬は、足元の感触が柔らかい場所で用を足すのを好みます。外だったら、アスファルトの上より草むらや落ち葉の上で用を足すのが多いことはご存知の方も多いでしょう。

そういった習性を利用してトイレシートの柔らかい感触を覚えてもらい、その上で用を足すことを関連付けていくとトレーニングが進めやすくなります。

トイレトレーニング中は、室内に置いてあるカーペットやマットの類は片付けてしまいましょう。カーペット類の感触は犬が好むトイレにピッタリなので、間違えてその上で用を足してしまいます。一度間違えてしまうと、いくら消臭しても布には臭いが残りますから、同じ場所での失敗を繰り返すことになります。

トイレの場所を決めたら、その場所にトイレシートを敷きます。最初はなるべく広い範囲にたくさんのシートを敷き詰めることをお勧めします。

しつけで大切なのは成功体験の積み重ねなので、「シートの上で用を足す」ことを繰り返し体験してもらうために、オシッコやウンチをしてよい場所を広くとります。

シートの上で用を足すことが習慣になったら、トイレシートの数を一枚ずつ減らしていき、最終的に犬のサイズに合ったシート1~2枚にします。

仔犬の場合、2~3時間おきにトイレに行きたくなるので、そのタイミングを逃さずシートの場所に誘導することが大切になります。

誘導したらそのまま見守り、用を済ますまではトイレから出てしまったらそっと戻すことを繰り返します。トイレトレーニングの最初のうちはトイレの周りをサークル等で囲ってしまうのもひとつの方法です。

犬がトイレに行きたいタイミングを逃さずにトイレへ誘導することがポイントになります。仔犬の場合は寝起きや食事のあと、体を動かして遊んだあとに用を足すことが多いです。

また、何時間おき、という具合にその子によって排泄のタイミングがだいたい決まっていることも多いので排泄の時間をメモしておくのもよいでしょう。

トイレに行きたいとき、人間の子供ならソワソワして足踏みをしたり、股を押さえたりしますが、犬も特有のサインを出しています。

・ソワソワして床のにおいを嗅ぎまわる
・床の上をクルクルまわる
・その場にしゃがみ込む

といった行動に現れますが、犬によってそれぞれ違うので、しつけを始めるときにはその子がどんなサインを出すのかよく観察しておきましょう。

トレーニング中は失敗もつきもの。失敗したときは前述のとおり叱るのは禁物。また「あーあ!」などと大げさに騒ぐと、気を引くためにわざと失敗するという連鎖に陥ることも。犬が見ていないうちに黙々と片付けましょう。

そして、もうひとつ大切なのが消臭すること!マーキングの習性から、排泄の臭いがついた場所をトイレと認識し失敗を繰り返しがちなので注意してください。

4. 成犬のトイレトレーニング

成犬になってからでも、トイレトレーニングはできます。ただし仔犬の頃のしつけに比べると時間がかかりますので、じっくり取り組む姿勢が大切です。

例えば、外で排泄することが習慣となっている犬に室内トイレを教えたいというお悩みを持つ方は多いですね。シニア犬になってからの介護のことなどを考えると、室内のトイレを使えると助かります。

この場合のしつけにも、トイレシートを使うとスムーズです。まず散歩中にトイレのサインを見逃さず、トイレシートの上で用を足すようにします。

これを繰り返してトイレシートの上で用を足すことを覚えたら、よく排泄する場所を仮のトイレと決め、毎回トイレシートを出して排泄を待ちます。散歩の途中に何か所かトイレの場所を設置することができたら、次はその場所を少しずつ自宅に近づけていきます。少しずつ近づいて、門の前へ。その次は庭へ。玄関へ…最終的には室内へ移動できたら完了です。

成犬のトイレトレーニングの過程は、ほんとうに少しずつ少しずつステップを踏むことが大切なので出来なくても諦めずに繰り返すことです。

人間でも、幼い頃から身についた習慣を大人になってから変えるのは苦労しますが、犬のしつけにおいても同じです。焦らずゆっくり、変化を楽しむつもりでやりましょう。

5. 庭、または外トイレのトレーニング

庭やベランダ、外をトイレに設定する場合は、室内でのトイレトレーニングより簡単です。

犬がトイレに行きたいタイミングを見計らって庭、ベランダ、外へ連れ出して排泄を待ちます。犬が好きな場所をトイレと決めるでしょう。犬によって、毎回同じ場所でする場合もありますし、何か所か違う場所でする場合もあります。

家の敷地の外をトイレとした場合は、他人の敷地内や門の前などには排泄させない、ウンチは必ず持ち帰る(見落とし注意!)、オシッコは水で流して消臭するといったマナーを忘れないようにしてください。

おわりに

トイレトレーニングは「じっくり、焦らず、時間をかけて」がポイントです。

これから長い時間共に暮らす家族ですから、お互い気持ちよく過ごせるようにルールを理解してもらうこと(しつけ)は大事なことです。でも、そのことだけに気を取られてカリカリしてしまうと、楽しいはずの犬との暮らしが苦痛になってしまうこともあります。

とくにトイレトレーニングは、本来の犬の習性を曲げてもらうことでもありますから、難しくて当然です。そのかわり出来たときの嬉しさも大きいですから、愛犬とともにゆっくりがんばりましょう!


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