犬のしつけ方

「噛む」癖がある犬のしつけ方とは!?

2017/03/25

犬のしつけ方 噛む

ブラシをしようとした時、首輪の着脱、咥えている物に触れようとした時、愛犬が「噛む」というお悩みが多く寄せられます。中には条件反射的に噛む場合や力加減をする事なく本気で噛みついてしまう事もあります。

この問題行動が繰り返されると、次第に家族も恐怖を感じ、つい愛犬へのしつけがお手上げ状態になってしまうものです。愛犬の問題行動は、それぞれの性格、犬種タイプに応じたしつけ方、治し方が必要です。

1. 噛みつきに「力づく」は逆効果

愛犬が噛む仕草を見せた時、飼い主側もつい条件反射的に行動してしまいます。咄嗟に手を引き戻してしまう事や叩き返してしまう事もあるでしょう。しかし、この行動は愛犬の問題行動を更にエスカレートさせる一番悪い対処法です。

その仕組みは、

・噛む行動は、犬の精神状態が極限状態にある為です
・飼い主にこれ以上の攻撃をしないよう、刺激をしないよう伝える為に、唸りや噛みつきのふりで威嚇をします
・飼い主が引き下がらないので、最終手段として「噛む」行動に出ます
・飼い主から反撃されます
・愛犬の「威嚇」は効果が無かったと理解し、更に強い姿勢で飼い主に接するようになります

飼い主側も愛犬がいう事を聞かないとなれば、益々強く叩いたり、厳しい口調で叱ったり、力づくで、接するようになるでしょう。これでは、お互いの「力比べ」「我慢比べ」になりますます関係性は悪化します。

2. 噛みつきの原因を突き止めよう

犬は、本来家族はもちろんの事、他人や他の動物とも友好的に接する事が出来る気質を持っています。誰にでもフレンドリーで性格が穏やかな犬、大人しい犬をつい褒めてしまいますが、これが本来の姿です。

犬が本来の気質に反して「噛む」という行動に出るには必ず原因があります。

その原因は、

・極限状態にまで追いめられた「恐怖」
・自分の力を誇示する為の「威嚇」
・飼い主や相手からの攻撃に対抗する為に「攻撃、反撃」

です。

つまり「気が弱い、怖がり」の犬と「気が強く、攻撃的」な犬とではその対処の仕方、問題行動の治し方も当然異なっています。それぞれの性質にあった正しい対処法を飼い主が習得する事で、愛犬の問題行動は改善出来ます。

3. 恐怖で噛みつく場合

日ごろから「怖がり」「臆病」「人見知り」「犬嫌い」の性格の愛犬が「噛む」行動に出る場合の対処法は、

・まずは、落ち着かせる
・飼い主は敵ではなく、味方だと理解させる
・別の事に気を反らす

がポイントです。

成功の秘訣は、決して「怖がらせない」「追い詰めない」事です。具体的には玄関チャイムに吠える、吠えている最中に抱き上げると「噛む」という場合の対処法です。

この場合、愛犬は突然響く玄関チャイム音に驚いた事、玄関が開き、家族以外の人間が姿を見せる事への恐怖で追い詰められています。

このような精神状態の時に、飼い主から「うるさい」と厳しい口調で叱られ、突然抱き上げられるのですから、パニック状態が悪化し、咄嗟に飼い主を「噛む」という攻撃してしまいます。

なかなか鳴き止まない愛犬、何度も繰り返し叱っても治らない問題行動、近隣への騒音で飼い主もついナーバスになっている事でしょう。

このような時、興奮状態の愛犬に効果的な方法は、

・飼い主の方から体に触れない、近づかない
・玄関から離れた場所へ愛犬を呼びもどす
・オヤツやフードなど愛犬の好物で気を反らす
・オスワリやマテをさせ、愛犬の気をオヤツに集中させ、落ち着いてから優しく褒め、体に触れる

という対処方が理想的です。

こうする事で、愛犬も次第に「恐怖」を感じた時は飼い主の元へ避難をするという事、飼い主は味方であって、攻撃してはいけない相手だという事を理解していきます。

4. 威嚇で噛みつく場合

テリア系の犬種やフンレンチブルドッグなどのブルドック系の犬種は比較的気性の強い場合が多いものです。普段は非常に穏やかで甘えん坊な性格でも、自分の気に入らない事があると咄嗟に強い攻撃に出る事があります。特にブルドッグ系の犬種は「唸る」などの事前の威嚇行動がなく、瞬時に「噛む」という行動に出ます。

また、プードル、コッカー、シーズといったトリミングを定期的に必要とする犬種も、トリミングでのトラウマが引き金となり、体に触れられる事やお手入れを極端に嫌い、気配を感じただけで噛む事もあります。

このような犬種を力づくで、従わせるとその後ますます攻撃はエスカレートします。

このような時、攻撃性の強い愛犬に効果的な方法は、

・叱る、叩く、抑えつけるなどの力による行使は行いません
・日ごろから「オスワリ」「マテ」「オイデ」「ハウス」などの基本のトレーニングを繰り返し、必ず飼い主の指示に従うようにしつけをしておきます
・噛みつきや威嚇の素振りを見せた時は、瞬時に「オスワリ」「フセ」をさせ、愛犬の体勢を攻撃の出来ない姿勢に変えさせます
・飼い主は立ち上がり、愛犬より目線を高くし、愛犬に「言葉」で指示を出します
・愛犬が平静を取り戻すまで、「フセ」の姿勢を維持させ、落ち着きを取り戻させます

気性の荒い犬は反面、非常に高い知能を持っています。飼い主の指示に従う事を一度身に付けると、非常に従順です。日ごろの基本のしつけを十分に行い、犬種の特性を理解し、コントロールする事でお互いがストレスや恐怖を感じる事なく過ごす事が出来ます。

おわりに

犬は何歳からでもしつけ直しの出来る動物です。犬にもそれぞれの性格があり、生活リズムがあります。愛犬が噛む事に悩んでいるときは、性格や犬種をよく理解し、それぞれにあった方法で関係を改善するとスムーズに成果が出るものです。

しつけが不安な場合、問題行動に悩んでいる場合は、ぜひプロのトレーナーの協力を仰ぐとよいでしょう。


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