犬のしつけ方

子犬の甘噛みはしつけ失敗の黄色信号?

子犬 甘噛み しつけ

子犬のしつけの中で最も重要なのは、他の人間や犬を絶対に攻撃しない、噛まないことであるのは言うまでもありません。でもどんな飼い主さんも、子犬をわざわざ攻撃的な性格に育てようなんて思っていないはず。それなのに何故問題児に育ってしまうのでしょうか?

その秘密は、子犬時代の甘噛みに隠されているのかも。愛犬の甘噛み、要注意です!

1. 子犬の甘噛みって可愛い!何か問題でも?

買ったばかりの子犬とじゃれ合うのって楽しいですよね。ときには甘噛みしてきて、これって甘えているのかな?などと想像するのも幸せな時間です。しかしこの行動には要注意!です。えさを手で食べさせる時や、首回りを撫でている時などにやたらと指を甘噛みしてくる子犬は、幼いうちにきちんとしつけをしないと問題児になる可能性大です。人を噛むことが悪いことだと知らないままになってしまうのです。

子犬に噛まれてもそれほど痛くありませんので、甘噛みされても可愛いからとつい放置してしまいがちです。でもしつけしないままにすると、将来攻撃性の高い犬になりトラブルを起こす可能性があります。他人や他犬に噛みついて怪我をさせてしまうかもしれません。そうならない為に、子犬の頃からしっかりと噛み癖を直すしつけをしていきましょう。

2. 噛み癖のしつけの基本は幼少期の環境です!

噛み癖のしつけは子犬のうち、それも早期から行う必要があります。しかし本来はあまり気にする必要は殆どないはずなのです。なぜなら、月齢1~3ヶ月の社会化期を群れの中で成長した犬は、他の犬と遊ぶときにどれくらいの強さで噛むと相手が怪我をするかを、自分も噛まれながら学んでいくからです。その経験をした犬は、群れのリーダー、つまり人間を本気で噛むことは無くなります。信頼関係を構築すれば、口の中に手を入れても甘噛みどころか一切の抵抗をしません。

ところが、群れの経験が不足したままペットショップに出荷された子犬は、自分も噛まれた経験が不足しているので力加減がわからないのです。なんだかゲームに影響されて友達にプロレス技をかけて、大怪我をさせる子供のようですね。子犬は悪気があって強く噛むのではありません。可愛い子ぶって甘噛みするのでもないのです。社会経験の無さが原因なのだということを、まず理解してあげてください。

3. 健康第一!子犬はよく噛ませて育てましょう!

では噛むのを叱ってでも止めさせるしつけ方をすれば良いのか?と言うと、決してそうではありません。子犬にとって噛むことはとても大切な行為なのです。食事をよく噛んで食べると、消化に良いことはご存知の通りです。それを支えるあごの骨や歯や筋肉を成長させるためには、日頃から噛んだり引きちぎったりという訓練が必要です。

ですので、食事は時間をかけて食べさせたいですし、おやつやおもちゃは好きなように噛ませても良いのです。ただ人間や他の犬を自分から攻撃しないようしつけてあげる必要があるだけです。

また、子犬は歯の生え変わりがあるため、その時期はむずむずして噛みたがることがあります。甘噛みした後に血がついている場合等は歯が抜けるサインかもしれません。この場合は特に気を付けなくても自然な生え変わりを待って問題ありません。時々口の中を動物病院に行ったついでにチェックしてもらえば安心です。

4. 子犬の噛み癖の効果的なしつけ方とは

人間に対して噛む場合は、それが威嚇や攻撃として噛むのか、本人は遊んでいるだけの甘噛みの延長なのかで対処が少し変わってきます。いずれにせよ子犬の時期にしっかりしつけることがとても大切です。

噛む前に唸り声をあげ歯をむき出しにしている場合は明らかに威嚇・攻撃です。この場合はマズルコントロールをして厳しくしつける方法もありますが、犬によっては逆に反抗的になってしまう場合もあります。

最も良いしつけの方法は、飼い主の指示で子犬が問題行動を止めたときにおやつを与えて褒めることです。例えば与えたおもちゃを取り上げようとしたときや、食事の容器を引っ込めようとしたときに唸ったり吠えたり噛んだりといった場合です。

ここではおやつを使った訓練を紹介します。まず子犬をリードに繋ぎ、リードの長さの範囲しか行動できないように固定します。次に、子犬の行動範囲からぎりぎり届く位置に食器を置きます。犬に伏せをさせ、大人しくするまで待ちます。飼い主はおやつをひとつ取り出し子犬に見せながらゆっくりと食器に入れます。

ここで反応して食べようとしたり、唸ったり吠えたりする場合は、即座に行動を中止して後ろを向いてしまいます。このとき犬から少し届かない位置になるよう注意してください。犬が大人しくなったら再び伏せをさせ、食器にゆっくりとおやつを入れます。

威嚇をせず大人しくできるようになったら食べることを許してあげます。同時に褒めることを忘れずに。これができるようになったら、次のステップとして食器を使わず手のひらでやると良いでしょう。

おもちゃの場合も同様です、たとえば飼い主と引っ張り合いできるようなおもちゃを使います。一緒に遊んでいておもちゃを取り上げようとすると怒る場合はすぐに後ろを向いて無視します。落ち着いたらおやつをあげて褒め、遊びを再開するといった感じです。

このような手順で、まずは飼い主に対して歯をむき出しにしないようにしつけていきます。威嚇無しでいきなり噛むことは殆どありませんので、大きな効果があります。

5. 子犬との遊びの中で甘噛みを止めさせるしつけ方

一方で、遊びの中で悪気がなく噛んでしまう、甘噛みしているつもりなのに痛いという場合は、人間との遊び方しつけする必要があります。

ロープや棒状のおもちゃの引っ張り合いを子犬とします。その遊びの中で、もし子犬が飼い主の手を噛んでしまったときには「痛い!」と大きな声を出して一言叱り、すぐに遊ぶのを止め後ろを向きます。子犬が回り込んできても反対を向いてしまいます。子犬が落ち着くまで待ち、落ち着いたら遊びを再開します。この繰り返しです。

ある程度噛まれる可能性がありますので、手袋や長袖の服を着用する等して防護してくださいね。また、甘噛みレベルで痛くなかったとしても、人間に歯を立てること自体が問題ですから、甘噛みも止めさせたほうが良いです。犬は器用に口を使うことができます。何度も練習することで、人間の体だけうまく噛まないように避けながら遊べるようになっていきます。ぜひ楽しみながらしつけてあげて下さいね。

おわりに

どうしても噛み癖が治らないときは、腕利きのトレーナーさんにしつけをお願いするのも手です。その場合は任せっきりにせず、しつけの場に立ち会って一緒にしつけのコツを学び、何をすると噛んでくるのかを見極めることが大切です。

いずれにせよ子犬のうちにしっかりとしつけをしておけば、成犬になってからも安心して一緒に生活することができます。面倒臭がって放置しているといつか後悔することになります。もう一度言いますが子犬の甘噛みは問題児になる黄色信号です。早めに手を打つようにしてくださいね。


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