犬のしつけ方

子犬のしつけに適した時期は?犬の成長に重要な4つの時期とは!?

子犬 しつけ 時期

子犬は目を見張るスピードで成長していきます。犬は2歳になると肉体的にも精神的にも成犬として成熟すると言われ、その成長スピードは人間の10倍です。

成長目覚ましい子犬にはそれぞれの時期に適したしつけをすることで、しつけがスムーズになり、落ち着いた成犬に育てることができます。

1. 生後.3週~7週 社会化期(前期)

生後2週ごろまでの子犬はまだ目も開かず、母犬にくっついてひたすらおっぱいを飲むか眠っている新生児期です。この時期は排泄も自力で出来ず母犬が舐めてやります。生後2週~3週ごろになるとうっすら目が開いて寝床の中で動き回るようになり、排泄もできるようになります。この時期を移行期と呼びます。

生後3週を過ぎると、視覚、聴覚もしっかりし、好奇心が芽生えます。寝床から這い出して周囲を探索したり、兄弟ともじゃれ合ったりするようになります。この時期を社会化期(生後7週までを前期、7~13週までを後期)と呼びます。

この時期に子犬は母犬や兄弟犬とのふれあいの中で、犬同士のコミュニケーションのしかたを学んでいきます。兄弟犬同士がおもちゃを取り合ったり取っ組み合いをしたり、その中で一方がやりすぎれば母犬が割って入りたしなめたりします。活発な遊びのなかでそういったやり取りが自然に行われ、犬同士のボディランゲージやカーミングシグナル(相手を落ち着かせるため、危険を回避するためのシグナル)、相手が嫌がること、噛む強さの加減などを学んでいき、しつけの大前提になります。

この時期の子犬は母犬や兄弟犬と一緒に過ごすことが大切です。生後7週以前に親兄弟から引き離されると、犬として生きるための基礎能力を得る機会を失ってしまいます。自信が無く、落ち着きのない、あるいは乱暴なしつけづらい犬になる可能性が高くなります。

2. 生後7週~13週 社会化期(後期)

生後2か月ごろのこの時期に親兄弟と離れ、新しい家族のもとにやってくる子犬も多いのですが、まさに社会化期の真っ盛りですので、人間と共に暮らす新しい環境に慣れるには適した時期でもあります。

社会化期は、なによりも勝る好奇心が一番の特徴で、この好奇心により様々なことを学び、吸収していきます。トイレトレーニングや「オスワリ」「マテ」などの基本的なしつけを始める時期でもありますが、何よりもまず子犬に様々な経験をさせ、自分が生きていく世界に慣れさせるのが最も大切で、この時期の過ごし方が今後のしつけの基礎となります。

ワクチンプログラムが終わっていないためにこの時期外に出ることもせず、すっかり箱入りで過ごす子犬もいますが、社会化の点からは良いことではありません。

人間との暮らしに慣れさせるとともに、他の犬との接触も積極的に経験させてあげないと、犬とのコミュニケーション能力が育ちませんし、家の外の環境に慣れるのも難しくなってしまいます。

ワクチンが済んでいないことで散歩に出るのが心配であれば、抱っこで外に連れ出して他の犬を見せたり、外の世界の音やにおいに慣れさせてあげたりしましょう。

他の子犬と遊ばせるためにパピー教室などに参加するのもよい経験です。

8週~10週頃に、警戒心・恐怖心が一時的に高まる時期があります(個体差あり。)。この時期は怖がる対象に無理に近づけたりせず、遠くから見せたりして慣らす工夫をしましょう。まだまだ恐怖心を上回る好奇心をもつ時期なので、決定的に怖い経験をすることがなければ、徐々に受け入れることができます。

3. 生後13週~性成熟まで(生後半年~1年) 若年期

生後3か月を過ぎると、子犬は活発さを増し、骨や筋肉の成長が著しく体がどんどんしっかりしてきます。

この時期、必要な運動量もグンと増えますので、運動不足でイライラするようなことも出てきます。散歩や遊びの時間を今までより増やしてあげましょう。

社会化期から行ってきたしつけを完成させる時期でもあります。

人間で言えば幼稚園~小学生、中学生にあたるので「自分で考える」こともできるようになる時期です。ただ言われたとおりに無邪気に動いていた頃と少し違い、ちょっと違うことをして飼い主の反応を試したりする行動もでてきます。「言うことを聞かなくなった」「いままで出来たことが出来なくなった」と感じる飼い主さんも多いようです。

しかしこれも子犬の成長の証です。ここでイライラしたり諦めたりせず、思春期の息子、娘だと思って、優しく、かつ毅然とした態度でしつけを続けましょう。

生後5か月前後になると性成熟を前にしてホルモンバランスの変化が激しくなり、イライラすることや集中力が続かないことが増えます。散歩や遊びで発散するとともに、この時期のしつけは短時間で切り上げることも大切なポイントです。

また警戒心が強くなり、今まで吠えなかった子犬が吠えるようになることもあります。いままで気に留めなかった来訪者の気配や外の物音(車やバイクなど)に反応し、吠え声も力強く大きくなってきます。ここでも、飼い主が焦って叱ってしまうと逆効果で、興奮しやすくなってしまいます。辛抱強く様子を見て、吠えの対象に慣れさせたり、吠えの対象を取り除ける場合は取り除いてあげたりしましょう。

トイレトレーニングも生後半年までには完了するのが理想的です。性成熟後、マーキングの本能が出てくる時期になるとトレーニングが複雑になってしまうこともあるからです。

4. 成熟期(小型犬1歳前後~、大型犬2歳前後~)

小型犬では1歳前後、大型犬では2歳前後で、身体はすっかり成長し成犬と変わらない体格になります。精神的にも2歳前後には落ち着いて大人の犬になります。

社会化期、若年期に飼い主さんの愛情をいっぱい受けて、たくさんの経験を積んだ子犬は、この時期になると自分に自信を持ち落ち着いた成犬に成長していることでしょう。

もちろん、しつけたことがなにもかも完璧にできる犬ばかりではありませんし、引っ越しなどの環境変化で今まで出来たことが出来なくなることもあります。また、何らかの理由で子犬のころいろいろな経験ができずに成犬になってからあなたの元へやってきた犬もいるでしょう。

子犬のしつけに適した社会化期、若年期を過ぎてもしつけを諦める必要はありません。成犬も充分に学ぶことが出来ます。ただ、子犬に教えるよりは時間がかかったり、一層の工夫が必要だったりします。愛情を持って、ゆっくりしつけに取り組んでください。

おわりに

子犬がさまざまな経験をし、知識や知恵をぐんぐん吸収していく様子は微笑ましく、楽しいものです。子犬のそれぞれの時期の特性を知って、犬の気持ちにそってしつけをしていきましょう。

また、しつけは子犬の時期に覚えたら終わりというものではなく、生活の変化とともに一生続いていくものです。気長に焦らず取り組みましょう。


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