犬のしつけ方

叩く犬のしつけ方を止めるべき3つの理由とは!?

2017/03/26

犬 しつけ 叩く

犬に言うことを聞かせるために、昭和的な叩くしつけ方をしている方は、まだまだ多いです。動物はたたかないとわからないんだ!という声も聞こえてきます。たしかに叩くと犬はおとなしくなり、コントロールしやすくなるかもしれません。

でもちょっとまってください。あなたは犬を調教して服従させたいのですか?それともしつけをして家族の一員になって欲しいのですか?犬を家族の一員にしたいのならば、ぜひ飼い主さんに知っておいて欲しいことがあります。

1. たたいてしつけた場合、犬の中に起こること

犬を叩くと犬はびっくりし、恐怖します。そしてそのときに自分が行っていた行動をストップし、ひれ伏す行動をします。つまり犬の問題行動を瞬時にやめさせたい場合は有効な手段といえます。

例えば、犬が子どもを噛んでしまったというような緊急時は、すぐにたたいてでも止めさせる必要があります。しかし犬を叩くのは、そのような緊急事態のときに限定すべきと考えられます。それくらい、犬にとって人間にたたかれるという事は大きな恐怖なのです。そしてそもそも、そのような手段を取らざるを得ない状況にならないよう、日々のしつけを大事にしていくことが肝心です。

そして飼い主として犬を叩くことのメリットだけでなくデメリットも知っておく必要があります。ここでは犬を叩くしつけ方の代表的な問題点を3つご説明します。

2. ダメな理由①:叩くと人間嫌いや臆病な性格に

犬を叩くしつけを止めたほうが良い理由の一つ目は、犬が臆病になってしまうからです。たたかれ慣れてしまった犬は、たたかれると思った瞬間に逃げたり萎縮したりといった回避行動に出るようになります。また、常に人間の手の動きを気にするようになります。

犬を叩く動作の前には、手を振りかぶる、かざす動作が必ず入ると思います。犬はその動作をみた瞬間に攻撃されると判断します。しかし犬の前で手をかざす動作は叩くときだけではありませんね。犬の頭を撫でるとき下からではなく頭上から手を伸ばす方が大半です。このとき犬はたたかれると判断して避けてしまう癖がついてしまいます。

仮に散歩中に犬のことを撫でようとする人がいて、犬の頭上に手をかざしたとき、犬がそれを叩くサインだと勘違いしたら・・・反射的に攻撃してしまうこともあり得ます。このような性格にならないよう飼い主はしつけ方に気を配るべきです。

3. ダメな理由②:叩くタイミングを間違えると効果マイナス!

二つ目の理由は、叩くタイミングが難しいからです。

犬を叩くと、犬はその時にしていた行動を否定されたと理解します。つまり吠えている最中にたたかれると、吠えるのがNGだと理解できます。しかし犬がすでに問題行動を終えていたときは絶対にたたいてはいけないのです。

例えば犬が所定外の場所でお漏らしをしてしまったことに飼い主が気付き、怒って犬をたたいた、という場合です。この場合犬はお漏らしをした事を怒られたとは思いませんし、飼い主が何に対して怒っているのか全く理解できません。

飼い主が攻撃してきたと思い反抗的な態度を取る可能性もあります。犬のしつけでは飼い主は感情的になってはいけません。安易にたたかず怒りをぐっとこらえて、冷静になって自分が取るべき行動を判断するようにして下さい。

4. ダメな理由③:叩くしつけは犬の寿命を縮めます

三つ目の理由は、犬の寿命を縮めてしまうからです。

犬はストレスに弱い生き物だとされています。同じような栄養状態や生活環境下でも、ストレスの有無で寿命が数年単位で違ってくる可能性が高いのです。

たとえ飼い主に従順な犬に育っても、毎日怯えながら生活するのでは長生きできるはずがありません。もちろん犬の問題行動を放置することで、犬が飼い主のストレスになってもいけません。犬の問題行動に対してはしっかりとしたしつけを行うべきです。しかし愛犬のためを思うのであれば、叩くしつけ方は以上のような理由から、できるだけ避けたほうが良いのです。

5. 叩くのでなく褒めるのが犬のしつけです!

そんなことを言っても、たたかないとしつけができないんです、という方もいらっしゃることでしょう。飼い主が叩くしつけをしてしまいがちな犬の問題行動の一つに、無駄吠えがあります。うるさくてイライラするから、他人の迷惑を気にしてすぐに止めさせたいか叩く、というのが良くあるパターンです。

しかし犬が吠えるのは縄張りに侵入者が来たときですから、犬の立場からすれば正しい行動のつもりです。つまり叩くしつけでは犬の納得は得られないことはご理解いただけると思います。

そこで今回は無駄吠えを褒めてしつける方法の例をご紹介します。基本は無駄吠えをしたら叩くのではなく、無駄吠えを止めたら褒めることでしつけをします。いつも無駄吠えをしていた事象が起きても大人しくしていられたら、おやつをあげてよしよしと声をかけ、全力で褒めてあげるのです。

大人しくさせる方法は、叩くのではなく伏せをさせるのが良いでしょう。こうすることで、犬は吠えずに大人しくすれば良いことがあると学びます。おやつは犬にとって最上のご褒美ですから、おやつをうまく使ってしつけをしていきましょう。

ちょっと待ってください、そもそも大人しくできないのですが・・・という場合は、吠えるとまず天罰を与えます。天罰といっても体罰は厳禁です。

たとえば吠えた瞬間にリモコンを使って蛍光灯を消して真っ暗にする、犬から見えないように空のペットボトルで壁を殴る、風船を割って大きな音を出す、等をすることで犬をびっくりさせるのです。このときのポイントは飼い主が罰を与えたと犬に気付かせないことです。無駄吠え⇒天罰⇒大人しくなる⇒褒める、の繰り返しです。他の問題行動もこの応用で対応すれば、叩くしつけ方とはオサラバできます。

おわりに

犬を叩くしつけ方は、犬だけでなく人間の心にも悪影響があると考えられます。自分の仕事がうまくいかないとき、つい犬のことをたたいてしまう、犬を使ってストレスを解消してしまう・・・そんなふうになっていませんか。

ストレスのはけ口にする為に犬を飼い始めたのではないはずです。犬に癒されるときは、犬もあなたに癒されている。それが本来あるべき犬との暮らし方です。犬の為だけでなく自分の為にも、叩くしつけ方を見直してみてください。


-犬のしつけ方